我が愛猫は
昔飼っていたミルチーは里芋のように太って
ペルシャンチンチラと
ブリティッシュショートヘアーのミックスで
すこぶるかわいかった
次の代の愛猫はメインクーンとスコティッシュホールドで
とろんと甘い顔をして
堂々とした躯体のかわいい二匹だった
新しく来たマリンはメインクーン
大柄で手足が太く大きく、素直で賢いのがメインクーン
マリンはなぜか育たない
どうにもちょっとちいちゃ過ぎるおてて、あんよ
やせっぽちで
去勢手術でタマタマを取られて以降、
人間不信を少し患っているのか、
疑心暗鬼でびくびく、おどおどする
不憫な子に胸が締め付けられる
それにうーん、どうしたんだろう
見かけも表情もなぜか貧しい孤児みたい
ガラスの扉に通れると思って激突したりして
頭もあまり良くないのか
なんて家族みんなで心配する
なんて不憫なんだろう
心配で泣きたくなる
それに噛むので家族の手は傷だらけ
あほやな
噛んだら嫌われるのが分からない
遊んでいるハッスルの表現なんだね
困ったなぁ
でも朝になると嬉しくて家を縦横に走り回り
私の脚に激突したりして愛嬌のある子なの
バカな子ほどかわいい、ということわざがあったが
弱い子ほどいじましく、生きていることの尊厳が涙ぐましく
助けてあげたい、助けが必要だ、と思わせる
そんないじらしさだろうか
私、マリンの事たっぷり褒めてあげるんだ
マリンがプライドを持って生きていけますように
生きるって人と共に家族と共に
でこぼこコンビだったり
へっぽこ道中だったり
へんちくりんのヘタクソだったり
失敗が多かったり
それを許して愛と笑いで包んでいくことな気がするから
私は私でいいし
マリンはマリンでいいんだ、ね
あなたはあなたでいい
そうやってお互いに言い合えたらいいね
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