不幸の岩に芽吹く花よ、そして小さな幸せから夢想は羽ばたく
小さな幸せという言葉には幼心の蓮華草を
シロツメクサを思い出す
夕暮れていく中で少年少女が野原に座り、
懸命に花冠を編む競争をしているのだ
そして今、小さな幸せという言葉には、
幻の火の玉猫をペットにしている私がいる
寒い夜の埠頭に立って
いつかの喪失を心に木霊させるならば
可愛くて乱暴で熱いおまえが私は大好きだ
私の足元を駆け上がり肩に乗り、
頭の上に立つおまえよ
有事の時、おまえは真実の姿を現す
おまえは三つ頭の白いライオンだ
愛と光の革命の神獣、ガラセダという名の
おまえはある日、私の夢に舞い降りた
そして私の心の中に住んでいる
心の中に住んでいる者たちが、
昼と夕暮れの継ぎ目に、
闇夜と朝の継ぎ目に、
いつの日か進撃してくるという
そんなおまえはあのシロツメクサの野原から来たのだと言う
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