唇を湿らせ低い声で歌う
寂しい晩です
あなたは両の腕を広げた樹ですね
こんな晩には星でも降るといい
蒼い碗を持って夜の甕の底に立ち
星は洗い、
私は洗われ
夢見ることは朝を抱いていたか
誰も居なくて私は歌う
待ちあぐねて風にもまれて
涙の代わりに葉を落とす
慎ましやかであることが優美でありますように
23/02/14 01:27更新 /
湖湖
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