あなたって

あなたって私に言葉すらくれないの
名前を呼んでくれないの
約束をしてくれないの
眼差しをくれないの
何があげられるの

私の猫は私を信じている
おなかが減ると催促に来る
私の唇をぺろぺろと舐めて

私は言葉をあげる
名前を読んであげる
あなたの名前を飴玉のようにして

何があるの
何もないの
なぜなの
どうするの
知らないよ
めんどくさい
これはあなたの口癖

こういう腐臭は詩ではないね
紅の蝶に似た唇を尖らせて
詩という美しい嘘をついていたい
そこでは私は自由だから
真実と事実に愛されなければ
切った張ったのギャンブリン・ジョー
女ピエロのお通りだ



23/01/24 01:52更新 / 湖湖
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