心の冷蔵庫に
心という冷蔵庫に太陽をジップロックしている
心という冷蔵庫に雨だれをジップロックしている
血は滾りそれは幼心の契約
雨だれのジップロックは七色
月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜
瞼に囁いて、ブンブンブンと羽音
人が十人十色なように
凍える肩、氷雨にはいつかの無念と恨み、狼煙となって
夏の終わりの雨、惜別と言えなかった心の水溜まり
春の温い緑雨は恋と唇、触れて、触れて
ああ、アイロンが倒れた
太陽と風と旅人の手の中の青葉が薫り
私と本物の太陽でワンペア
カードは上々
ジップロック、ジップロック、ロックンロール
心という冷蔵庫に記憶をジップロック
奥の方に積まれてバターみたいな今という日差しと共に
ジップロックから出されるのを待っている
心という冷蔵庫に雪をジップロックしている
赤ちゃんにしてくれる雪よ
ほうら、私、生まれ変わった
クスクス、クスクス、クスクス
さあ、最初から始めよう
ジップロック、ジップロック、ホップステップジャンプ
冷蔵庫の扉を開けばそこは劇場
キック、スタック、クロック、ティック
てけてけ、パッチン、切符を切るよ
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