梢が靡いて
小鳥が鳴く

こだまする音にのせて

上まで
連なる石段を 
登るごとに


ここはきっと
愛しか感じたくないと
思ってしまう所なんだろうね

だって
こんなにも
身体を焦がして
抱き締めたくなる


忘れたくない
あんなこと
こんなこと

今だけは溶け出した背景



既に待っていたのは

ずーっと前からあったもの

昨日一昨日の話なんかじゃない
そこに古くから在った


ちゃんと一礼
よくできました、と言わんばかりに

優しい風が薫る

ここは私が一番
素直でいられる場所


さぁ今日は

しりとりみたいな
大切なものの続きを
一緒に話したいな






24/03/22 09:41更新 / 那須茄子
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