さようならと空っぽ
言いたいことも
言えない世界では
私は心から空を見上げることは
出来なかった
だから
のんきに流れる空が
鬱陶しくて
カーテンを閉めきった
嫌なことばかりが
きちんと増えていく世界で
独り閉じこもった部屋は
死にたくなるほどの
カビ臭さが染みついていた
そのうち
酸素もなくなって
生きれなくなる前に
私は今夜を待たずして
全てを終えようと思う
さようならと空っぽを
独り占めして
24/02/19 10:52更新 /
那須茄子
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