星星

星が瞬けばその都度
手に持つキャンバスで描き留めていた
書き残しがないか空を見上げては
ありふれたフレーズが頭を埋め尽くす

綺麗なものだけ描き連ねたスケッチブックなんて
綺麗事しか書き込まれてないノートでしかない

拙い夢物語
が廻り続ける星と夜の一頁
詩的ぶっても何も変わらない
見慣れた夜空に
伸ばしてなぞる
星と星がおちる星星《すいせい》

迎えに来て欲しかったんだと思う
だからこうやって
いつまでも待っている

彗《ほうき》と彗がぶつかる時また星と星が繰る


24/01/26 07:54更新 / 那須茄子
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