0と1の間で

交差点の隅 
溶けかけの夢を踏んで
答え合わせのないまま 
君を見てた

間に合わないまばたきで
取りこぼした仕草さえ 
抱きしめていたいのに
余裕がないのは僕の方

ひとつ嘘をつく

ふたつ気づいてる

ため息の回数
すれ違うたび 
距離は増えるくせに

君への気持ちは減りやしない

たとえば0と1の間に
描ける何かがあるなら
そばにいたい理由になるよね

受けとめたくて歩いてる

同じ空を見上げたら
少し泣きそうな顔してた君
そんなとき 
隣にいられる自分でいたい

25/07/02 23:07更新 / 那須茄子
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