信じていた

世界が終わる
そんな時間を過ごしていた
夢?

私には冗談と思えなくて
息をしていられなかった
なにかを殺し駆けていた
そのなにかも分からないまま

終わらせようとしていたのは私?
それとも仲の良かったあの子
どちらにしても大罪で
背負えきれない血を浴びすぎた

報われると
当然のことのように思っていた私

そう
いつも私が読む物語は
不幸な少女少年は
最終的にはハッピーエンドとなる
だって皆が好きな結末はそういうものだから

信じていた


25/06/03 16:42更新 / 那須茄子
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