君の瞳は選んでいた
逃げ場なんてない
ただひたすらに
直線で進む彼女の心
後ろを振り返ることなんて
彼女には必要なかった
海が呼んだ声に応じて
彼女の夢は決まり
僕はただ
繋がることのない断片となる
胸を締め付ける音に飲まれていく
もしも彼女が振り向いたなら
僕はここにいるよと伝えたい
でもそれは永遠に訪れない
そう感じた
風に消える声で
彼女が追いかける夢
僕は何度も否定してみても
結局その強さを崇めてしまう
切符はもう片道だけで十分だ
彼女が選んだその意思が
世界のどこまでも響く音楽になるように
僕はその姿を見つめ続ける
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