「僕らは既存の枠には入らない絵だった」

言葉では言い切れない
モノの在り方を
僕ら
まだ知らない振りした


似たり寄ったりの
淡々と過ぎる毎日に
憧れを見いだそうと奔走したのは
満たされない思いが強すぎたから
今思えば恥ずかしすぎて死んじゃいそうなぐらい

言葉よりも
表情と
誰と何をしたかを
優先させた
思い出たちは
まるで笑みを携えた儚げな少女のよう
決して病弱とは言わせないさ


空白あるいは
綺麗に空いた余白に
僕と君の関係をはみ出さない程度で
塗りつぶしたい

何故かそう思う
何故かそれが最適解だと確信している

こぼれ落ちそうな
不思議の中で

瞳を細める君と、、





24/07/11 19:32更新 / 那須茄子
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