詩人に強襲

 遠回りだったけど 藻掻きながら
 茨の道を駆け抜けて 最大の幸福を
 達成いたし 愛の響きに 安らいでいた
 たった一つの命を 両親から授かり
 乖離出来ない 晴後晴から始まる人生は
 
 ある時は 一方の人を怒らせ 
 心を傷つけ 胸を痛ませ 
 吐き気を覚えさせては 支離滅裂を言う
 厳しい真っ赤な河は
 瀧のように流れる

 影を投げ 光の無い闇を 突き刺しては
 忘れ去るような 孤独の方向へ向かう
 疑問が持てず 閃くことが消え
 裏拳をかまし 全身全霊を捧げ
 成功を祈るが 不幸が夢の世に現れ
 私達の詩人に 強襲する

25/12/03 17:30更新 / 山田貴志
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