蒼穹
記憶の中の空は
特別に深い青を宿している
そこに私がいる
いつも本当の表情を隠して
傍には君がいて
右肩が熱を帯びてた
決して忘れたくない
水面がきらめくように
私の青春は儚く、束の間のとこだった
そしてきっと今日を羨む日がやってくる
髪をなびかせる風は
君の微笑みのように感じる
海の香りと遠くの飛行機の音
そこは私の故郷だった
昨日、誰かが私を笑った
それでも自分に忠実であり続けたい
君はそんな私を好きでいてくれるから
君と私を育てた街で
思い出は化石になっていく
誰も掘り起こすことはない
でもきっとまだそこに
いつかその深淵から
花が咲き蝶が舞う
そのとき君と私は永遠になる
TOP