ふやけて柔くて優しい手

海を歪めたクラゲのように
優しい日々に
優しくひびを入れてくれ


どこかにある命を
クレーンで引き上げて
宙に浮かべた

夢中で空回る回る


ひんやりしている僕は
ふやふやふやけた 
しわだらけ しあわせ


心臓の塀についた焦げたチーズ
君の名前が天天てっぺんから
ストローを通って抜けていくの



さあ、もっと純になって
誰が誰とかもなくなって
円を描くように
体を地球に反らして



とどまった柔らかいのは
ミルクよりちょっぴり苦そうだ

25/11/10 16:45更新 / ぜっか
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