悲しい地層
いつのまにか幽霊になった体
すり抜けていく情動
今日も笑って過ごす
ゆかしい景色を追い求める
小説がわたしの恋舞台
小説がわたしの恋舞台・・・
涙が張り付いて表情筋がこわばり
肌の奥に眠る幾層もの涙に気づき
恐ろしい思いがする
愛されないことを憂いて
愛されることを避ける
すべての元凶はこの地層だった
悲しい地層だった
そしてまた涙が降ってきて
悲しい地層はより強かになる
25/09/16 18:16更新 /
深紺
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