悲しみの美醜

萎れたガーベラが涙で色を増す
ずっと袖を掴むみたいに
潰した砂の中幸福が埋もれてた
きっとぜんぶこれでよかった

あなたは傷ついていた
冷たい空想に浸って
血を流すのを好んで
分からないまま
悲しみを深く貶した

ねえ紙切れよ答えをくれ
暮れる心に意味はあるの
茨の中でときめいて
風を痛がるひとたちが
優しいままでいられたら

晩鐘とともに花閉じる
あの睡蓮の美しさ
沈んでいたら届かない
背を伸ばすだけじゃいられない
それは醜いのか?

25/09/13 20:43更新 / 深紺
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