空に放る

風と空に

感情をあげる

自我をあげる

運命をあげる

そしてわたしは等しい世界へ行く

涙を知らないコピー用紙になる

生命体であることを放棄する

風と空は

生命体になる

人を怨む

明暗の恐ろしさを知る

寒暖の隙間で怯える


涙がかたまったクッションに

そんな世界を投映して液体になる

24/06/25 05:56更新 / 深紺
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