あなたも、わたしも、それも、しゃべらない
砂のかたまりがたくさん見えるから、目を強く瞑る
そうすると目の奥がくらくらして嫌だな
昨日が10年前と同じ価値を持っているように感じたって、もうどうでもよかった
今日が昨日になる過程を夜通し観察するのも何日目
目がない、誰にも目がついていないのがすごく可笑しくて怖い
部屋が狭いから、自分が吐いた空気をそのまま吸うのを繰り返すだけで時間は進まなかった
冷房から直接空気を吸うくらいしか他がない
空が自分のものじゃないみたいで悔しい
苦しみから逃れきったみたいな自然現象になれたらよかった
何年も私の体に人が幸せそうに乗っていてすごく苦しいけど、私が立ち上がったらその人が怪我しちゃうから、このままでいるしか分からなかった
誰も教えなくていい
私が形であること、形であったことを放棄させてください
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