サングラスと太陽

太陽は直視できない
青空と海と雲を
全部受け入れたいが
紫外線をUVカット
海辺ではサングラスがいる
ずっと前からそうして夏は
浜辺を書斎にしてきた
ごろんと砂の上に転がって
本を読む
どこでも本
どこでも眠る
野外がわたしの住処
エアコンの効いた部屋になんか
ひ弱な温室栽培のようで
そんな高級果実ではいたくない
野生でいい
気取っていたくないから
素っ裸で日焼け読書
それで真っ黒に焼けたい
豆乳好きのおれは
粗野がいい
今朝は黄な粉の餅を食べ
ソヤミルクのスムージー
健康でありたいと
潮と砂にまみれてごろごろと
自然と同化させよう

サングラスは夏のアイテム
それと文庫本が一緒になるとき
わたしは物語を潮風に開く


24/07/31 08:04更新 / キム ヒロ
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