カフカかふかふかふか

たまたま図書館の棚から選んだ
カフカの小説
カフカなんか若い時から読んでいない
なんだか読みたくなったのではない
眠かった
図書館で寝てはいけない
ふかふかの布団に埋もれたい
そんな視線がカフカにふかふかを感じた
新聞にも書かれていて
カフカ没後百年とか
まだそんな近年の人なのだ
もっと遠い人と思っていた
難解なわけわからないカフカは
わたしの中では可不可
良とも優ともいえぬ小説であった
最初に読んだのが変身
芋虫のように中学生のときにベッドの毛布にくるまって
読んでいた
審判も城もなんなのか
可不可思議な話にKとは誰か
いまになり文学全集では収録されていない
短編などを拾い読み
なんだか学生時分に還ったような読書
退屈な話に
カフカふかふかと眠くなる
老後に読むには睡眠薬だ
本で青春に戻れるのは
これはまたタイムマシンだな


24/07/15 06:25更新 / キム ヒロ
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