守宮
夜にマンションの壁に守宮がいた
それを孫が目ざとく見つけて
ドラゴンがいたと騒ぐ
息子は虫も爬虫類も嫌いなので触れない
そこでじじに応援要請
わたしは爬虫類が好きなのだ
なんとも可愛い
孫は捕まえよう
飼いたいと騒ぐ
捕まえたが可哀想
子供の玩具にされて殺してしまう
それで逃がしてやると
孫は泣いて言うことをきかない
守宮はな 家の守り神なのだ
神様を捕まえたらバチがあたる
不幸の家になるのだぞ
だから守宮は大事にして拝まないと
そう言うと納得して
神様なんだと
泣きやんで生き物みな大事な神様にする
息子は思い出して
小さいころにわたしと山に行って
いっぱい捕まえてきたよねと
あれはイモリだ
赤い色の両生類
それもみんな逃げてしまったね
いまあのときの息子と同じ年の孫に
生き物の大切さを教えている
男の子は昆虫や小さな動物が大好きだ
これからの夏
海だ山だと連れて行こうか
自然の動物園の中へ
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