ターミナルステーション
ターミナルとは終末
わたしの行き着くところ
その最果ての終着駅にはいつ辿り着く
バスにしても列車にしても
その先がない行きどまり
そこはまた次の世界への始発駅でもあった
輪廻転生で生まれ変わるわたしの立つ
プラットホームでは
ひとりまたバックパックを背負い
次なる死後の旅に出るのだろう
いつもターミナルステーションに行くと
そこで終わりとは考えない
そこから出る行き先不明のバスがある
乗客はわたしひとり
運転手は顔のない無口な背中
静かにどこかに発車する
見たことのない景色が車窓に流れる
ここはどこだろうか
遠く来たものの帰り道
ふるさとへと魂が戻るように
帰郷の旅は空をどこまでも飛んでゆく
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