山に雪

さわさわと風渡るように
冬の音が近づく
見上げた山には雪
いつしか街路樹は赤くなり
落ち葉で歩道が埋められて
寒いと思ったとセーターを出す
いつも薄着のわたしは
夏スタイルのまま
秋にいた
息子もハーフパンツに裸足でサンダル
寒くないのか
娘たちは暖房に切り替える
秋じまいから冬支度
今日
子供服売り場で
孫にはキルティングの防寒着
長袖のインナー 手袋も買う
年の瀬の声も聴き
ベッドの上で息子は支払い計算
なんとか今年も乗り切れるか
雪を見たら
身も引き締まる
冬越えの覚悟
生活者たちは襟を立てる

25/11/19 07:00更新 / キム ヒロ
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