散るものみな散って

気づいたら落ち葉が
歩道に散乱してむごたらしいが
踏んで歩いて足裏の感触が
秋は足元から聞こえてくるようだが
夏の残滓か生の終わりが
未練として靴底にくっついているが
どこまでもついてくるのが
それはわたしの心ではないが
銀杏並木の黄色い絨毯が
公園の欅のさくさくが
快い音楽のようだが
死んだ葉を踏みつけて歩くが
それは葉の供養だろうが
還ってゆく土はあるが
埋葬する風の手と日差しが
土から出て土に戻すのだが
わたしはどこに戻ればいい

24/12/17 07:54更新 / キム ヒロ
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