杜甫のうたう楽土は

無衣思南州
と杜甫の歌にある
それを読み
なんと同感
わたしが南に憧れるのは
雪もなく常夏で
年中薄いTシャツと短パンでいいからだ
杜甫も裸ではないが
着るものはいらないと
そこを楽土と思う

北には理想郷はない
南だとわたしも南面する
一年が夏に向かい
好きな夏を頂点にする
暑いのはいくら暑くてもいい
旅しても南
年老いた燕だ

裸で暮らせるところがいい
海外で夏にネイキッドビーチで泳いだとき
野生に戻ったようにはしゃいだ
そこにいやらしさはなく
自然の太古に還ったように
それこそ一糸まとわぬ生まれた姿
そんな国で暮らしてみたい


24/04/14 08:55更新 / キム ヒロ
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