衰退する知性

軽薄で怠惰なシナプスが
ステレオタイプの電流を流している
同じような顔をして行き方も同じなら
短絡する言葉がいつも
崩壊した知性の屍肉を腐敗させ
だらだらと融けてゆく
四角い情報の窓はそうすると
一様にフェイクなグルメを伝えて
ぼんやりとした笑いの
抜けた脳天から漏れだす快楽
何がおかしい
信任するものもなく上から下まで汚穢
甘い汁も金の臭い
さらなる戦いはその頂点で開催されている
ありもしない夢を語るバクたちの
街頭演説に標的を定め
テロの若者たちの暴走
みんな死に体
どうにでもなれ
書店は閉店
本は誰も振り向かずに裁断され
野の果てに違法投棄された知性の
踏み潰された瓦礫
その中で静かに埋もれていよう
やがて発掘される永劫の時を超えて



24/10/26 06:08更新 / キム ヒロ
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