スキンシップ
母親から離された
哀れな子
パパ好き
じじ好きと甘えてくる
ママとは一言も口にしない
それがかなしい
いまだ字は習わず
監獄にいる母親に手紙も書けない
五歳児にいまひらがなを教えている
自分の名前から書こうね
そうしたらママに手紙を書けるから
いつも遊んでやる
いろんなところに連れてゆく
そうして母親の不在を埋める
わたしは母性の代わりはできないが
できるだけ肌と肌で
淋しさは埋められる
なついて可愛い男の子
どこか母親に似て息子にも
その血にはわたしのも流れている
それだから不憫で可愛がる
わたしの作った飯を喰い
わたしと一緒に風呂に入り
いつも枕を投げては乱暴に遊ぶ
それが男の子は面白い
保育園の送り迎えも
保育士さんとの話も
買い物でスーパーにも
いつも孫と一緒の生活
小さな手を繋いでいる
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