蒼い馬を見よ
何かが走って行く
風塵の中を
昔からいつも夢の中に現れてくる
一頭の蒼い馬
遠くて寂しい藍色の瞳は
走ることの宿命を背負っている
君よはるかに行け
君よ遠くへ行け
君よ未来に向かって遥かにみつめよ
そうしてその足跡はとうざかった
近づく土煙りを残して
私には鮮やかに眩しい光のようだ
美しく眩しい君のようだった
何者かが歩いてくる
愛はいつも一歩一歩と突然やって来る
君は影をひそめて愛を運ぶ
季節はめぐって
愛はどこかに帰ろうとしている
きっと君のぬくもりや胸にだろうか
蒼い馬が一頭走る
春の嵐の中を
私自身のように
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