第三者の涙

あの子が泣いていないのに

あなたが泣いたらだめよって

たしかにあの子が当事者で

私はあくまで第三者



私が目の前で泣いていたら

あの子は良く思わないかもしれない

ならば私は陰で泣こう

陰で泣くくらい許されよう



涙は共有タンクではないのだから

私が泣いてもあの子も泣ける

泣く泣かないはあの子の自由だ

第三者だって泣いていい

この涙はきっと優しさだ



21/02/10 01:56更新 / 卯月
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