かくれんぼ

こっちをじっと
見つめる
幼い私の亡霊


むかし
かくれんぼが
好きだった

みんな必死で
探してくれるから

そこにいていいよって
言われてる気がする

でもクローゼットの中は
やっぱりしっぱいかも

ほこりの匂いと

まっくらで
なんにも見えないし

なかなか
見つけてもらえないから
息苦しくなって

扉を少し開けてみた
そこは

知らない部屋で

私は大人の姿になってた


そこにいたのは

ちょこんと座って
私を指差しながら
げらげら笑ってる

幼い私の亡霊

20/01/14 03:17更新 / Haruka
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