白い幽霊たち

白い幽霊たちが僕を囲んでいる。線香の匂いのせいで、僕の心は透けたようになる。
色んな情景が、薄紫色のフィルムを通しているかのようにして映る。破れたカレンダーが風に乗る。
遠ざかる、遠ざかる 現在が遠ざかる。
気がついたら僕は、心のレストランにいて、店員さんに、運河とレモンティーを注文している。
やがて、店員さんがいなくなり、レストランという舞台が消え去って、暗幕になり、暴れて、怒って、泣いて、吐いて、雪が散って、風が吹いて、乗って、暴れて、桜が咲いて、
どこから来たか、破れたカレンダーが僕の顔に張り付いている。

26/01/16 21:09更新 / しゅんや
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