こころの窓

「 こころの窓 」


息で曇る瑠璃色の小窓に
人知れず さよならと書いた

その文字の消えぬ間に
あなたは席を立ってゆく

儚さを知っていたなら
もう少し大人の恋をしたろうに

言葉になれないさよならが消えてゆく

指先に残るせつなさも
やがては見切りをつけるだろう


静かに閉まるドアを合図に


25/11/16 07:23更新 / こころのふりこ
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c