通りすがり
訳も語らず雪が降る
訳を語れば戸惑いに
肩の雪さえ融けてゆく
見知らぬ女(ひと)が見送るものは
言葉も残さず消えてゆく
さようならの雪
遠くに忍ぶ面影なのか
幼き日の空にまっすぐな鳩なのか
たった今無くしたばかりの恋なのか
涙だけをその頬に残して
傘もなく佇む雪影
行き違う幾つもの傘
モノクロのばらが
ただ 白く染まってゆく
それぞれの午後
26/01/22 11:26更新 /
こころのふりこ
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