秋のふるさと

〔秋のふるさと〕

あの人も きっと
さようならを言えずにいるんだろう

枯葉一枚 肩にふれただけでも
こぼれそうな泪をこらえてる

恋の終わりはいつも
残された者だけが輝いて

とびっきりのひとり芝居
いま
素敵に演じきろうとしている

もみじ色づく山里の
ここは涙のふるさと
誰もが恋を捨てにくるんだ

鮮やかな紅に染められて

降りしきる紅に包まれて

一度はひとりその中で 泣いてみたくて

25/11/15 07:41更新 / こころのふりこ
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