街角


風もないのにふわりと過ぎてゆく
そんな優しさが在るような
街角の花屋の店先

ツバメが二羽
軒をかすめて飛んでゆく

灯りの点る窓辺に
紫の影を置きながら
のんびりと浮かんでいる黄昏

すみれの鉢を携えて

家路は近い

25/12/04 11:47更新 / こころのふりこ
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