記憶の彼方

記憶の彼方のその向こう

どこかに終わりはあるのだろうか

そこにいたのは私で

私の周りには誰かがいて

その誰かが誰だったのか

今となってはわからない




記憶の彼方のずっとずっと向こう

どこかに果てはあるのだろうか

振り返れば遠くに見える

どこまでも続く地平線の向こうに

奈落へ繋がる果てがあるのか

たとえばそれを知るための旅に出ても

きっとそれは永遠に終わることはない

だから人は今ここに佇んで

踏ん切りがついたら前に進むしかない

振り返る必要なんてない

過去などない 

なかったのだ

過去は幻影

あるのは未来だけ 

それに気づけたとき

人は力強く一歩を踏み出し

自ずと前に進むことができる





23/05/07 22:22更新 / 志月
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