ひとつの絆

人の心の奥底ほど
計り知れないものはないのかも知れない

それがたとえ血を分けた存在でも
その全てを窺い知ることは難しい

わかりあえないとずっと思っていた
このまま一生平行線だと思っていた

でもふとしたきっかけで
その魂の本質が垣間見えた時
それまでのわだかまりが
春の雪解けのように
音もなく静かに溶けていく

この世の中に魂の根底まで
汚れた人なんて
一人としていないのかも知れない

この世に生きる全ての御霊は
きっと神様の分け御霊に違いない

歩み寄れる時が必ず来る
そしてまた一緒に前に進める時が来る

この世には
切っても切れないものがある

絆を信じて
また朝を迎えよう



25/10/02 23:41更新 / 志月
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