戒告
来るはずのない人を
ずっと待ってた時期があった
そうそれは
もうずっと昔のことで
私自身も完全に忘れていたこと
なぜそんなことを思い出したんだろう?
あれはまだ社会人駆け出しの頃で
人としての優しさと恋愛感情の区別が
まだよくわからない頃だった
思えば逆の経験もした
一方通行な想いを受ける側と送る側
私はその両方の想いを知ることとなった
一方通行な想いは
いつか行き止まりに阻まれて
その後はもう戻るしかない
戻ったあとは
もう二度と
同じ道には迷わないことだ
来るはずのない人を
ずっと待ってたあの頃は
私はまだまだ無知だった
一方通行な想いは
想う側も想われる側も
決して幸せにはなれないと言う現実
それを知った今
私はもう
同じ行き止まりに
立ち塞がれることはない
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