時は流れる

時は流れる

音もなく流れる

10年20年30年

あっという間に時は流れる

昨日のことのように思えることが

実は一昔も二昔も前のことで

そんなことを振り返りながら

おぼろげに

けれども鮮明に

脳裏に全てが蘇る

私は父の子どもでした

そして母の子どもでした

受け入れたくないことの中に

覆しようのない現実がついて回る

でも何も悔いることはない

もう悲しむことはない

ひとつの歴史が終わって

これから私はさらにひとりで

今まで以上にひとりきりで

立ち止まらずに前に進む

それが生きることで

生き直すこと

人生の起承転結は

全て私の中で紡ぎ出す





24/08/24 21:48更新 / 志月
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