寝る前のひとりごと
肌断食も5年目に入ろうとしている私は、時に女らしさに憧れる
化粧水をパシャパシャしたり
乳液を塗り込んだり
肌のお手入れをするその姿が
女らしさの象徴のような気がして
まるで幼い頃に母の化粧品に憧れたあの頃のように
私も女らしさを身に纏いたいなぁとそう思うことが最近あるのだ
そういえばもうかなり前に
化粧品は夢を売るものだと
オペレーターさんが言っていた
その言葉を思い出した
化粧品は夢を売るもので
化粧品の香料は使う人に夢を与えるものだとオペレーターさんはそう言った
でも、その夢につながる化粧品そのものが有害な添加物を含むものだと知ったら、はたして夢なんて描けるだろうか?
それでも鏡に向かって
化粧水をつける女性の仕草は
やっぱりとても女らしいと私は思うのだ
そんな女らしい仕草に私もふと憧れるけど
意図的に手放したはずの人工的な潤いを、また欲しいと思うことがあるのは
有害なはずの化粧品に
図りしれぬ魔力があるからなのかも知れない
そんな寝る前のひとりごと
朝になったらきっと
綺麗さっぱり忘れているに
違いない
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