尊いもの

野の花のたおやかさと可憐さに

時に憧れ羨望する私

短く儚いその生涯を

風に揺れ

雨にさらされ

強い日差しに焼かれながら

それでも美しく健気に咲く

そんな野の花に

愛おしさを超えた

憧れと羨望を覚えてしまう

この気持ちは何なのだろう?

やがて散るその短い命を

精一杯輝かせ

凛として美しく

背筋を伸ばしてあの空に向かう

群生する花よりも

ポツンと一輪咲く花が好き

その全身で日の光をいっぱいに浴びて

明日を信じて君は咲く

その姿があまりにも美しすぎて

そして健気で尊くて





24/05/12 10:04更新 / 志月
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