キミのこと

あの日喧嘩もしたよね

キミはとてもわがままだった

そして突き放し突き放され

気がつけば9年の年月が流れていた

そんなある日

それは奇しくも天皇誕生日

そしてキミのジイジの誕生日

夕方になって一本の電話がなって

「キミが私と話したがっている」と…

根に持ってなんかいないよ

私の懐はそんなに狭くない

キミは泣いていた

電話の向こうで泣いていた

そして堰を切ったように

この9年間のことを

いろいろ話してくれた

大変だったんだね

苦労したんだね

頑張ったんだね

キミと一緒に私も泣いた

私は改めて知ったよ

涙は全てを浄化してくれる

私はまたキミのために力になるよ

キミには幸せになって欲しいから

キミの幸せが私の幸せだから

不器用に生きてきたキミが

これから少しずつ笑顔に戻れるように

そう私はまたキミの盾になる



24/02/24 23:12更新 / 志月
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