キミのこと
あの日喧嘩もしたよね
キミはとてもわがままだった
そして突き放し突き放され
気がつけば9年の年月が流れていた
そんなある日
それは奇しくも天皇誕生日
そしてキミのジイジの誕生日
夕方になって一本の電話がなって
「キミが私と話したがっている」と…
根に持ってなんかいないよ
私の懐はそんなに狭くない
キミは泣いていた
電話の向こうで泣いていた
そして堰を切ったように
この9年間のことを
いろいろ話してくれた
大変だったんだね
苦労したんだね
頑張ったんだね
キミと一緒に私も泣いた
私は改めて知ったよ
涙は全てを浄化してくれる
私はまたキミのために力になるよ
キミには幸せになって欲しいから
キミの幸せが私の幸せだから
不器用に生きてきたキミが
これから少しずつ笑顔に戻れるように
そう私はまたキミの盾になる
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