眠れない夜に

眠れない夜に

耳を澄ますと

虫たちが啼いているのが聞こえる

それは命の歌 魂の歌

こんな深い夜の静寂に

どこで歌っているんだろう

誰に歌っているんだろう

あの歌の主は

姿は小さくても

この先が短くても

今この時をしっかりと生きている

夏はもうすぐ終わる

秋はすぐそこまで来てる

あの歌の主が歌うことを辞めて

命の火が消えたとしても

季節はとこしえに巡る

そしてまた時が来れば

あの歌の主はこの世にいでて

命の歌をうたう

魂の歌をうたう

命あるものは全て

終わることなくまた生まれ

そしてその一生に魂を費やす







23/08/23 02:54更新 / 志月
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c