ぬくもり

平地にはまだ雪は降らないけど

冬将軍は間違いなくそこまで来てる

北国の極寒の冬が

物心ついた頃から嫌だった

これからの時期は

いつも以上に家が恋しい

しっかり着込んで

ストーブの前で暖を取る

当たり前のようで当たり前じゃない

ぬくもりをくれるのは

必ずしも人とは限らない

心などないはずのストーブやセーターが

私の心身をこの上なく暖めてくれる

住む家があるってありがたいこと

ぬくもりに包まれるって幸せなこと

本当に本当にありがたくて幸せなこと

私はずっとこの部屋で

ひとり静かに生涯を過ごしたい





23/10/20 12:14更新 / 志月
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c