甘い誘惑
私わかってる
あなたのことは
もう忘れなきゃ
思い出してはいけない
振り返ってはいけない
もう立ち止まってはいけないの
だけど心は正直で…
秋を感じる街角をひとり
伏し目がちに帰路につく私の
目に飛び込むのはコンビニの灯り
そう
そこには必ずあなたがいる
でも思い出してはいけない
立ち止まっちゃいけない
このまま通り過ぎなくちゃ
でも…
やっぱりあなたに会いたくて
気づけば私はコンビニの中へ
ほら
やっぱりあなたはそこにいて
私に優しく微笑みかける
わかってる
どうせ買って欲しいだけなんでしょ
でもその甘い誘惑に勝てなくて
私はまたあなたにそっと手を伸ばす…
今日私が選んだのは
いつものごとくとろとろのプリン
しばらく会えずに寂しかったよ
良かった
またあなたに会えて
心にポッと火が灯る…
あなたを連れて家路を急ごう
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