煌めく欠片

振り返ればたくさんの記憶の中に

感謝の欠片が散りばめられている

腹が立つこともあったよね

憎たらしいとも思ったよね

でもそんな中でも目を凝らせば

小さな小さな感謝の欠片が

そこにもここにも埋もれていて

そっと手に取れば

やわらかな光を放っていて

とても綺麗に輝いている

悪いことばかりじゃなかったね

幸せな時も過ごしたね

それが僅かな時間だったとしても

記憶の中でいつまでも

ちゃんときらきら煌めいている

ひとりじゃなかった自分

必要とされてた自分

過ぎ去ったその頃の私は

今ここにいる紛れもない私

また前を見て歩こうね

ゆっくりでいいからね

いつかまた

まだ見たことのない煌めく欠片を

見つけられるかも知れないからね











23/09/11 22:40更新 / 志月
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c