秋の章

あの茹だるような暑さは

どこへ行ったのだろう?

今朝から私は扇風機を止めた

そして綺麗にしてカバーをかけた

でもまだまだ油断できないから

すぐしまわずに手の届く場所に置いた

昔、秋が来ると人恋しくなった

でも今はそれよりも

言葉にできない安らぎを感じるようになった

夏が過ぎ、やっと秋が来る

身も心も静けさの中で

寛げることが何より嬉しい

涼やかな秋の風が

肌を撫で癒やしてくれる

冬に差し掛かる頃

私はまたひとつ歳をとる

歳を重ね 時を重ね

ただひとりの自分を磨き上げていく




23/09/07 19:51更新 / 志月
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c