100万ボルト乾電池

満員電車に押し込まれ
数分後には押し出される

人混みだとか時間だとか
常識だとか社会だとかが
100万ボルトで流れてくる


生きること唯一のいいところ
いつか必ず死ぬところ
たとえどんなにつらくても
我慢していればいつか終わる

何を考えて生きるのだろうか
何も考えずに死ぬのだろうな


ため息を花束に
弱音を虹に
足跡を星に
キズをオーロラに

あの日言えなかった
ありがとうやごめんね
さようならやまたねを道標に


そうすればほら
生きてるだけで素晴らしいよ
現実逃避の成れの果て
笑えたのならなんでもいいよ


生きること唯一のいいところ
いつか必ず死ぬところ
どうせいつか死ぬのなら
もう少し生きてみようかな


23/03/09 19:41更新 / 平沢小歌
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