世界の片隅の部屋の真ん中で

ため息と昼食と二酸化炭素を
吐き出して

弱音と薬と酸素を
飲み込んで

不安と傷と荷物を
抱えて

マイナス100度の部屋で
心臓が止まるのを待っている

分からないことが
分かったぶんだけ
分かっていたことが
分からなくなる

缶コーヒーはあったかい
指先は冷たい
心はもっと冷たい


23/01/24 23:18更新 / 平沢小歌
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